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2021.02.05

「日本の『あんしん』のビジョンを考えるワークショップ(オンライン)」レポート

 

2020年11月27日(金)、日本の「あんしん」のビジョンを考えるワークショップ(オンライン)が、開催されました。

近年、予測不能で未曾有な災害・不安定な社会情勢に加え、未だ収束の見えない「新型コロナウィルス」のパンデミックなども重なり、人々の不安は高まるばかりです。また、デジタルテクノロジーの進展により、便利さの一方で、ネット上でのコミュニケーションの不安も拡大しています。こういった社会状況もふまえ、今回、「日本の「あんしん」のビジョン」をテーマに、人々の不安を取り除くアイディア検討のオンラインワークショップを開催しました。
山﨑和彦先生(クリエイティブイノベーション学科 教授)から、アート思考のひとつであるビジョン思考の講義を受け、協創の作業を通して“あんしん”のビジョンを知るためのプログラムを行いました。産官学の取り組みとして、大日本印刷株式会社のあんしんのビジョン研究員がファシリテーションを行い、民間企業の皆さまや、自治体、学生など、世代・立場を問わず多くの方にご参加いただきました。

オンラインワークショップツール「miro」を活用しながら、チームごとにグループワークを実施しました。個人の妄想を最大限発揮するために、 5回のセッションで個人ワークと個人発表を繰り返し、最後にチームごとに、成果発表を行いました。

 

コロナ禍であってもなくても、「あんしん」に向き合うことはとても大事

WS後に実施したアンケートでは、今回のテーマや取り組みついて、以下のように、多くの方々から共感や満足の声をいただきました。
以下、参加者の声を紹介します。
「コロナの影響で自分と向き合い、不安になることが多く、これが普及したら心の支えにもなるのではないか」「みんなが安心について深く考える機会をこれからも作っていただきたいです」「あんしんのビジョンがあることで、コロナのように不測の事態が起こっても、ポジティブに捉えられる」

 

「オンラインワークショップ」をあたりまえに

これまでワークショップを行う際は、場所の確保や、関わる人員の確保など、多くの障壁がありました。オンラインワークショップでは、そのような準備の障壁を大幅に削減できるメリットがあることがわかりました。
以下、参加者の声を紹介します。
「オンラインワークショップでは、このやり方が一番コミュニケーションとりやすい」「様々な境遇の方とディスカッションできて刺激になり、多くの気づきがあった」「miroでの事前準備が素晴らしく、ワークが進めやすかった」

 

「逆転の発想」は、いま不安が蔓延する時代にとても有効

ワークショップの最終の段階では、リフレーミングや逆転の発想について、山崎和彦先生より講義を受け、参加者が不安の解決策を「逆転の発想」で捉え直すことにチャレンジしました。人々のあんしんに資するような、新たなサービスの種が数々発表され、この取り組みの有効性が発見できました。

 

御礼 『日本の「あんしん」のビジョン』を、「人・企業・社会」に発信すること

当ワークショップに参加いただきました皆さまには、あらためて御礼申し上げます。皆さまの賛同の声を励みにし、今後の課題も検討しながら、日本のあんしんのビジョン研究をこれからも進めてまいります。冒頭で申し上げました通り、未曾有の不安が次々と蔓延する日本において、あんしんのビジョンへの取り組みは、必ず人・企業・社会のあんしんにつながると信じています。本取り組みについて、今後も継続的に発信していきます。