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2020.11.24

武蔵野美術大学×地域活性化センター 合同ワークショップ「地域課題の発見、そして解決策の仮説を考える」レポート

一般財団法人 地域活性化センターと武蔵野美術大学の学生による合同ワークショップ(全3回)が行われました。

地域活性化センターと武蔵野美術大学は、地域課題に共に取り組むことを目的とした連携協力に関する協定を結び、2020年8月に地域価値デザインラボを設立しました。

協定後はじめての活動となった今回は、「地域課題の発見、そして解決策の仮説を考える」をテーマに、地域活性化センターの職員と武蔵野美術大学の学生、合わせて30名程がワークショップに参加しました。

ワークショップは全3回に分けて行われ、初回である9月24日は、地域課題の発見のために行うフォトオブザベーションの方法と重要性について、本学の若杉浩一教授からの講義がありました。
オブザベーションとは観察という意味を持ち、生活の中の様子を写真に撮り、観察事項について他者と共有・深堀りをするフォトオブザベーションは、課題を発見するというデザインプロセスにおいて重要な役割を持っています。

講義の中で若杉教授は参加者たちにこう伝えました。
「世の中で必要なのは、問われていない問題を浮き彫りにし、解決する、そして、価値を創造することです。」

2回目の9月30日は、5名程のチームに分かれ、個人で行ったオブザベーションをメンバーに発表しました。チームメンバーに共有することで更なる深堀りを行います。
写真によって視座を共有し、更に他者からの新たな視座を取り入れ深掘りすることで、日常で感じていたモヤモヤから、新たな課題の発見や新たな価値の発見に繋げました。

3回目の10月7日には、武蔵野美術大学の市ヶ谷キャンパスに参加者が集まり、対面でのワークショップを行いました。2回目ではオンラインで行った、チームでの共有・深掘りのフェーズを対面で行うことで、参加者同士のより積極的な視座の共有・深掘りがされ、多様なアイデアが生まれました。

また、この日は全3回のワークショップのまとめとして、チーム内で議論に熱が入ったテーマや、共有によって浮き彫りになった課題に対して解決策の仮説を考え、5つのチームが発表をしました。

今回、参加者が行ったフォトオブザベーションの内容は、2020年11月14日から六本木ミッドタウン・デザインハブ内で行われる「見えてないデザイン展」に展示されています。
是非、会場を訪れて、いろいろな人の視座に触れ、自身の思考の深掘りや解決策の仮説を立ててみてください。

関連事項
会期:2020年 11月14日 - 12月13日
東京ミッドタウン・デザインハブ第89回企画展 「見えてないデザイン−社会に問い続けるムサビ−」