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2023.10.30

特別講座:近接のデザイン 地域、ケア、システム、経済を変える

11月1日にX デザイン出版から『ここちよい近さがまちを変える ケアとデジタルによる近接のデザイン』が出版されます。本書はソーシャルイノベーションとサスティナビリティに関するリーダーであるエツィオ・マンズィーニ(ミラノ工科大名誉教授)の著書の翻訳に日本語版解説と日本における事例を加えた本です。この本では「これからの私たちの生活を考えてみると、「ふれあうこと」や「近くにいること」が大事なことに気づきます。そのようなアプローチの基本となるのが「ここちよい近さ(近接)」です。この視点は、まち、地域、都市、ケア、コミュニティ、デジタル、経済、デザインへの見方を変えてゆくでしょう。」と書かれています。今回、この本の翻訳・解説者である、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所の研究員である森一貴氏と⼭﨑和彦氏による特別講座を開催することになりました。最初は、岩嵜博論氏(武蔵野美術⼤学教授)と安西洋之氏(モバイルクルーズ)のイントロダクションから始まり、最後には、この本の翻訳・解説者メンバーなども参加して「近接のデザインの可能性」についてのディスカッションもする予定です。どなたでも参加可能ですので、リアル会場とオンラインで開催します ので興味がある⽅はぜひご参加ください


■エツィオ・マンズィーニについて

エツィオ・マンズィーニはイタリアのデザイン研究者であり、ソーシャル イノベーションとサスティナビリ ティのためのデザインに関するリーダーです。現在は、ミラノ工科大学の名誉教授、イノベーションとサ スティナビリティのためのデザインに関する国際ネットワークであるDESIS の創設者です。これまでに、 エリサバ デザイン スクール アンド エンジニアリング(バルセロナ)、同済大学(上海)、江南大学(無 錫)、RCA(ロンドン)の客員教授です。代表的な著書は、「日々の政治 ソーシャルイノベーションをもた らすデザイン文化」、「Design, When Everyone Designs」と最新著書として「Livable Proximity: Ideas for the City That Cares」などがあります。

■『ここちよい近さがまちを変える ケアとデジタルによる近接のデザイン』について

ソーシャルイノベーションの第一人者、エツィオ・マンズィーニ著「Livable proximity — ideas for the city that cares」は、これからのソーシャルイノベーションに重要な示唆を与えてくれる本です。X デザイン出 版では、この本の日本語版を刊行するために、「ソーシャルイノベーション研究会」での議論をヒントに しながら、日本語版の解説や日本での事例なども付け加えました。この日本語版は監修を安西洋之さ んと山崎和彦さんが行い、翻訳メンバーは2 人に加えて本條晴一郎さん、澤谷由里子さん、山縣正幸 さん、森一貴さんの合計6 名です。また、この本をより理解するために、翻訳メンバーはイタリアに訪問 して、エツィオ・マンズィーニやイヴァナ・パイスと現地で打ち合わせをしたり、この本で事例として紹介 されている地域を訪問しています。 https://amzn.asia/d/daQ1B1P

日時
2023年11⽉27⽇(月)18:30-20:30(18:00 開場)
リアル参加
武蔵野美術⼤学市ヶ⾕キャンパス 地下2階(会場受付は18:00-19:10 です。遅れないようにご参加ください。)
オンライン参加
zoom によるオンライン参加も可能です(18:25 から配信)
参加費
2000円、学生は無料(いずれもPeatix事前申込が必要)
お申し込み
Peatixよりお申し込みください
特別講座:近接のデザイン 地域、ケア、システム、経済を変える
主催
武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所
協力
⽇本デザイン学会ID部会、X デザイン研究所
プログラム
18:30-18:40 「イントロダクション」
・岩嵜博論(武蔵野美術⼤学教授)

18:40-19:00 「この本が生まれたストーリー」
・安西洋之(モバイルクルーズ)オンライン(またはビデオメッセージ)

19:00-19:30 「わからなさのデザインと近接のデザイン」
・森一貴(参加型デザイナー、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所)

19:30-20:00 「近接のデザインと組織文化」
・⼭﨑和彦(X デザイン研究所、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所)

20:00-20:30 ディスカッション「近接のデザインの可能性」
講師プロフィール
安西洋之(モバイルクルーズ)
モバイルクルーズ(株)代表取締役。De-Tales Ltd.ディレクター。東京とミラノを拠点とするビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野や地域文化との関わりも深く、ユーザビリティやローカリゼーション、意味のイノベー
ションの啓蒙活動、ラグジュアリー領域のイノベーション等に関与。著書に『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?世界を魅了する<意味>の戦略的デザイン』など。共著に『新・ラグジュアリー文化が生み出す経済の講義』『デザインの次に来るもの』。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』。訳書に、マンズィーニ『日々の政治ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化』

森一貴(参加型デザイナー、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所)
参加型デザイナー、プロジェクトマネージャー。フィンランド・アールト大学デザイン修士課程修了。山形県生まれ。東京大学教養学部卒業。コンサルティング会社勤務を経て福井県鯖江市へ移住し、越前鯖江の産業観光イベント「RENEW」や「ゆるい移住」など、持続可能な地域を目指すプロジェクトの企画・実施に携わる。また、福井県や鯖江市、エスポー市とのサービスデザインプロジェクトを実施。関心領域として、わからなさのなかで「ともにする」ことのデザインを探索している。RENEW元事務局長。シェアハウスの家主。受賞歴として令和2 年度国土交通省「地域づくり表彰」最高賞・国土交通大臣賞(地域づくり部門)など。

山﨑和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所)
(株)Xデザイン研究所共同創業者/CDO、Smile Experience Design Studio代表。京都工芸繊維大学卒業後、クリナップ(株)、(株)日本IBMにてプロダクト、ソフトウェア、サービス等のデザインとコンサルティング担当、日本IBM UXデザインセンター長(技術理事)、千葉工業大学デザイン科学科/知能メディア工学科教授、武蔵野美術大学教授を経て現職。神戸芸術工科大学博士(芸術工学)号授与、東京大学新領域創成科学研究科博士課程満期退学。IBM社Academy of Technology、グッドデザイン賞選定委員、日本デザイン学会理事を歴任。主著に「うれしい体験のデザイン」等。